厨房、給湯、暖房など、熱を必要とする部分を全て電気でまかなう生活スタイルを、「オール電化住宅」と呼びます。従来はガス会社から都市ガスやプロパンガスの供給を受け、電気と併用するのが主流でしたが、給湯・暖房など全ての熱源を電気にするオール電化スタイルが、近年広く普及しています。
オール電化住宅は、熱源をすべて電気で賄うスタイルのため、都市ガスやプロパンガスを使用することが全くありません。ガス会社からすればオール電化の普及は、売上の減少につながりますので、ガス会社は更なるサービスの向上や料金の低減などによってガス熱源の良さをアピールします。ガス会社と電力会社との間で、激しい競争が続いています。
オール電化とガス併用の熱源方式の違いは、ユーザーの感覚によって、どちらが良いかの意見が分かれてしまうものです。近年、オール電化住宅のデメリットと思われる部分はメーカーの新製品開発によって日々改善されています。オール電化住宅とガス併用住宅のどちらが良いか、という明確な回答はなく、生活スタイルと個々の生活嗜好によって選ぶべきものです。
住宅において、一度選択した熱源の方式を変更するのは容易ではありません。賃貸住宅であれば、転居することで解決可能かもしれませんが、戸建住宅やマンションを購入した場合、一度決めた熱源方式を変更するのは困難です。特にオール電化マンションの場合は、そもそもガス配管が敷地内に引込まれていないこともあり、オール電化からガスに変更することは不可能と言って良いでしょう。熱源の選定は、その後の生活に深く関わってくるので、互いのメリット・デメリットを十分把握し、長期的な視点でオール電化とガスのどちらが生活スタイルに合うのかを判断するのが重要です。
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